脱毛の前に知っておきたい毛について
毛の構造は?成長サイクルって?
これで体のムダ毛のすべてがわかるかも!?
そもそも毛の構造について詳しく見ていきたいと思います。毛の表面から上を毛幹、下を毛根と呼び毛根のもっとも下にある膨らんだ部分を毛球と言います。さらにこの先端部にある毛乳頭と呼ばれる部分にある毛細血管から栄養分を取り込んで毛は成長しています。
このように、毛乳頭にある毛母部分が毛の発育の元となっているので、この毛母細胞があればいくら抜いたとしても毛は生えてくる仕組みとなっているのです。
このため、医療機関で行われる医療レーザー脱毛では、この毛母細胞をレーザー照射によって破壊するので、永久に毛が生えてこない永久脱毛を実現することが可能となっているのです。また、毛の数は生まれた時から決まっており後から増えることはないと言われています。
体に生えている毛には、毛周期と呼ばれる生えかわりのサイクルがあるので、たとえむだ毛を抜いたとしてもこの毛周期によって、皮膚の下で準備していた毛が成長に合わせて生えてくる仕組みとなっています。
ちなみに、肌表面に生えている毛は全体の3分の1くらいと言われており、これらの毛周期は生える場所によって異なります。もっとも毛周期が長いのが頭髪で、10日で3~4ミリ成長し3~4年で自然と抜け落ちます。眉毛は毛周期が短く3~4か月で生え変わります。
このように体の部位によって毛周期が異なるため、同じタイミングで脱毛しても部位によって先にむだ毛が生えてきてしまうといった現象が起こるのです。さらに部位によっても生えている向きも違います。
このような特徴を持つ体中の毛には、成長サイクルがあります。毛母細胞で細胞分裂が始まると、その下にある皮膚の中で新しい毛が伸び始めてきます。
そして、それらは毛細血管より栄養を取り込みながら太く伸びて行って、肌表面へと出てきます。この時期を毛の成長期と呼びますがその後、毛母細胞の細胞分裂が止まり毛の退行期に入ると、毛乳頭と毛の結合が緩み、毛自体が上へと押し上げられていきます。
そしてその後、毛が休止期に入ると同時に毛と毛乳頭が完全に離れるため自然とに抜け落ちていくのです。まとめると毛の成長サイクルには、休止期・退行期・成長後期・成長期・成長初期に分かれており、このようなサイクルを繰り返すことによって毛は成長します。